ライフスタイル 【犬の爪切りガイド】トリマーが教える正しいケアと重要性

「うちの子の爪、そろそろ切らないと…」

そう思ってはいるものの、なかなかタイミングがつかめなかったり、嫌がる愛犬を前にどうすればいいか悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。犬の爪切りは、見た目の問題だけでなく、愛犬の健康や安全を守る上で非常に重要なケアです。

今回は、現役トリマーである松葉妃さん(Trimingsalon Kii)に、犬の爪切りに関する正しい知識とケアの重要性について詳しく教えていただきました。

トリマーになったきっかけ:動物好きを仕事に

松葉さんがトリマーになったきっかけは、意外にも元々ネイリストを目指していたことだったそうです。しかし、初めて本格的なネイル道具を使った際に「自分には向いていないかも…」と感じ、施術するよりもしてもらう方が好きだと気づきました。長年の夢を失い途方に暮れていた時、お母様の一言が人生を大きく変えることになります。「動物好きを活かせることはないかな。」

この言葉をきっかけに様々な学校を調べる中で、トリマーという職業を知り、自然と惹かれた松葉さん。興味本位で学び始めたトリマーの道は、今や天職だと語ります。

なぜ犬の爪切りは重要なのか

犬の爪切りは、単に見た目を整えるだけでなく、様々なトラブルを防ぐために欠かせないお手入れです。松葉さんによると、犬によって爪の伸びる速度は異なりますが、最低でも月に1回はお手入れすることをおすすめしています。

伸びた爪を放置すると、犬自身だけでなく、飼い主や他の犬、人にケガをさせてしまう可能性があります。遊びや散歩の際に、誤って引っ掻いてしまうリスクが高まるのです。

さらに、散歩中にフェンスや鉄の溝などに爪が引っかかり、大ケガにつながることもあります。実際に、爪が溝に引っかかって驚き、思いっきり引っ張ってしまったことで爪の根元から負傷してしまった犬に出会った経験もあるそうです。このような事故を防ぐためにも、日々のケアや定期的なメンテナンスが非常に大切です。

 

自宅でケアする際の注意点とプロへの依頼

犬の爪の周りは非常に繊細であるため、できるだけ専門のお店・トリマーに任せていただく方が望ましいと松葉さんは言います。プロは犬の爪の構造を熟知しており、安全かつ適切に爪切りを行えるためです。

しかし、どうしても自宅でケアをする場合には、ヤスリの使用を推奨しています。最近では、ネットなどで電動の爪ヤスリも手軽に入手可能です。ヤスリであれば、一度に深く切りすぎる心配が少なく、少しずつ丁寧に爪の長さを調整できます。

また、お散歩の後には必ず愛犬の手や足を触って爪の状態を確認してあげてください。いつ、どこで爪が欠けたり折れたりしているかわかりません。猫のように自分で爪とぎをしてくれたらいいのですが、犬はそうはいきません(笑)。そのため、飼い主がこまめに確認し、必要に応じて適切な処置をしてあげることが重要です。

愛犬を迎える前に知っておいてほしいこと

最後に、松葉さんはこれからかわいい愛犬を家族に迎えようと考えている方々へ、大切なメッセージを送ってくれました。

「かわいいから」「癒しがほしいから」という気持ちはもちろん大切ですが、それだけでなく、「お手入れ」が必ず必要であり、大切であることを忘れないでほしいのです。

爪のケアはもちろんのこと、皮膚トラブルや毛のもつれなど、犬には様々なケアが求められます。人間と犬が共に生活し、みんなで楽しく平和に過ごすためには、トリミングサロンや動物病院での定期的なケアを必ず心がけてほしいと強く語ります。

まとめ:定期的なケアで愛犬の健康を守りましょう

犬の爪切りは、飼い主にとって少し手間のかかるケアかもしれません。しかし、伸びすぎた爪は愛犬の健康を害するだけでなく、思わぬ事故につながる可能性もあります。

今回の松葉さんのアドバイスを参考に、ご自身でのケアに不安がある場合はプロの力を借りながら、愛犬の爪の健康状態をこまめにチェックし、適切なケアを続けていきましょう。日々の小さなケアが、愛犬とのより快適で安全な生活へとつながります。

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