爪・ネイル セルフネイルの長さ出し完全ガイド!初心者でも簡単な3つの方法とコツを解説

「爪が短くて好きなデザインができない」「一本だけ折れてしまった爪の長さをそろえたい」そんなお悩みはありませんか。セルフネイルでも、まるでサロンで仕上げたようなきれいなロングネイルをかなえる「長さ出し」という方法があります。

一見難しそうに聞こえるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば自宅で手軽に挑戦できます。この記事では、セルフでできる長さ出しの基本的な知識から、具体的な3つの方法、きれいに仕上げるコツまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。自分に合った方法を見つけて、憧れの指先を手に入れましょう。

セルフでできるネイルの長さ出しとは?

ネイルの「長さ出し」とは、ジェルやチップなどの専用アイテムを使って、地爪の長さを人工的に出す技術のことです。イクステンションとも呼ばれています。ネイルサロンでの専門的な施術というイメージが強いかもしれませんが、最近ではセルフネイラー向けのキットも充実しており、自宅で楽しむ人が増えています。

爪のコンプレックスを解消して理想の指先に

「爪が弱くて伸ばせない」「深爪や平たい爪の形が気になる」といったコンプレックスを抱えている方にとって、長さ出しは心強い味方です。爪に長さを出すことで、指全体が細く長く見える効果が期待できます。自分の指先に自信が持てるようになると、手元を見せる仕草も自然と美しくなり、毎日がもっと楽しくなるはずです。一本だけ折れてしまった爪を他の指の長さに合わせるリペア目的でも活用できます。

長さ出しで広がるネイルデザインの可能性

爪が長くなると、ネイルアートを楽しめる面積(キャンバス)が広がり、デザインの幅が格段にアップします。短い爪では難しかったグラデーションや、大きなストーンを使ったゴージャスなデザイン、流行りのフレンチネイルも思いのままです。特別なイベントに合わせて一時的にロングネイルに挑戦するなど、TPOに合わせたネイルチェンジができるのも、セルフ長さ出しの魅力です。

セルフで挑戦できる!長さ出しの主な3つの方法

セルフでできる長さ出しには、主に3つの方法があります。それぞれに特徴や難易度が異なるため、自分のスキルや目的に合わせて選ぶことが大切です。

方法

特徴

難易度

ジェルネイル(ジェルスカルプチュア)

強度が高く、自然な仕上がり。Cカーブなど形を自由に作りやすい。

★★★☆☆

ネイルチップ

装着が簡単で時間がかからない。初心者向け。

★☆☆☆☆

ポリジェル

ジェルとアクリルのいいとこ取り。操作しやすく強度も高い。

★☆☆☆☆

【強度重視】ジェルネイル(ジェルスカルプチュア)

ジェルネイルを使った長さ出しは「ジェルスカルプチュア(ジェルスカルプ)」とも呼ばれます。ネイルフォームという土台を爪に装着し、その上にジェルを塗ってライトで硬化させることで長さを出します。硬めのテクスチャーのハードジェルや、長さ出し専用のビルダージェルを使うのが一般的です。強度としなやかさがあり、自然な厚みと美しいカーブを作れるため、本格的な仕上がりを求める方におすすめです。

【手軽さNo.1】ネイルチップ

ネイルチップは、あらかじめ爪の形に成形されたチップを地爪に装着する方法で、最も手軽で初心者向けの長さ出しと言えます。爪の先端にだけ装着する「ハーフチップ」と、爪全体を覆う「フルチップ」があります。最近では、ジェルで接着するタイプのフルチップが人気で、簡単に装着できるのにもちがよいのが特徴です。形を作る手間がないため、時間をかけずにロングネイルを楽しみたい場合に最適です。

【いいとこ取り】ポリジェル

ポリジェルは、アクリルのような操作のしやすさと、ジェルのような扱いやすさを兼ね備えた比較的新しい素材です。チューブから出したジェルを専用のフォームチップの内側に伸ばし、爪に被せて硬化させるだけで、つるんとしたきれいな形の長さ出しができます。硬化するまで固まらないので、納得がいくまで形を整えられるのが大きなメリットです。初心者でも扱いやすく、かつ強度もしっかり出せるため人気が高まっています。

【方法別】セルフ長さ出しのやり方と必要なもの

ここからは、それぞれの方法について、必要な道具と手順を詳しく見ていきましょう。どの方法でも、下準備である「プレパレーション」がもちをよくする鍵となります。

ジェルネイル(ジェルスカルプチュア)での手順

必要なもの

  • ジェルネイル用ライト
  • ベースジェル、トップジェル
  • 長さ出し用ジェル(ビルダージェルなど)
  • ネイルフォーム
  • ジェルブラシ
  • エタノール、キッチンペーパー
  • ネイルファイル(爪やすり)

手順
1.  プレパレーション:ファイルで地爪の長さと形を整え、甘皮処理をします。爪表面の油分をエタノールで拭き取ります。
2.  ベースジェル::ベースジェルを塗り、ライトで硬化します。
3.  フォーム装着:ネイルフォームを爪の先端に、隙間ができないようにぴったりと装着します。
4.  長さ出し:長さ出し用のジェルをブラシに取り、地爪の上からフォームの上へと伸ばし、好みの長さと形を作ります。ライトで硬化させます。
5.  厚み出し:もう一度ジェルを重ねて、爪の中心に高さが出るように厚みを整えます。硬化後、未硬化ジェルをエタノールで拭き取ります。
6.  整形:フォームを静かに外し、ファイルで長さと形、表面の凹凸をきれいに削って整えます。
7.  仕上げ:ダストを払い、トップジェルを塗って硬化すれば完成です。

ネイルチップでの手順

必要なもの

  • ジェルネイル用ライト
  • ベースジェル、トップジェル
  • 長さ出し用ネイルチップ
  • 接着用ジェル(グルータイプもある)
  • ネイルファイル

手順
1.  プレパレーション:ジェルスカルプと同様に、下準備をします。
2.  チップ選択:自分の爪のカーブと幅に合ったサイズのチップを選びます。大きい場合はファイルで削って調整します。
3.  ベースジェル:地爪にベースジェルを塗り、硬化します。
4.  チップ装着:チップの裏側と地爪に接着用のジェルを塗り、根元側から空気が入らないようにゆっくりと乗せます。ライトを当てて完全に硬化させます。
5.  整形:ファイルで好みの長さと形に整えます。地爪との境目の段差もなめらかになるように削ります。
6.  仕上げ: 上からカラージェルやトップジェルを塗って完成です。

ポリジェルでの手順

必要なもの

  • ジェルネイル用ライト
  • ベースジェル、トップジェル
  • ポリジェル
  • 専用フォームチップ
  • スパチュラ&ブラシ
  • 専用リキッドまたはエタノール
  • ネイルファイル

手順
1.  プレパレーション:同様に下準備を行います。
2.  ベースジェル:ベースジェルを塗り、硬化します。
3.  ポリジェルを乗せる:スパチュラでポリジェルを適量取り、専用フォームチップの内側に乗せます。
4.  ジェルを伸ばす:ブラシに専用リキッドを含ませ、フォームチップの内側でポリジェルを均一な厚さに伸ばします。
5.  装着・硬化:ポリジェルを伸ばしたフォームチップを爪の根元から被せるように装着し、ライトで硬化します。
6.  整形:フォームチップを外し、ファイルで長さと形を整えます。
7.  仕上げ:トップジェルを塗って硬化させれば完成です。

どの方法がいい?メリット・デメリットを徹底比較

どの方法が自分に合っているか、目的別に比較してみましょう。

比較項目

ジェルネイル

ネイルチップ

ポリジェル

仕上がり

自然で美しい

形が均一できれい

つるんとしてきれい

強度

高い

やや劣る

高い

手軽さ

時間がかかる

最も手軽

比較的簡単

難易度

高い

低い

普通

コスト

道具代がかかる

チップが消耗品

道具代がかかる

仕上がりの自然さで選ぶなら

仕上がりの美しさと自然さを最も重視するなら、ジェルネイル(ジェルスカルプチュア)がおすすめです。自分の爪の形に合わせてミリ単位でフォルムを調整できるため、まるで地爪が伸びたかのような一体感のある仕上がりになります。ただし、理想の形を作るにはある程度の練習と技術が必要です。

手軽さと時間で選ぶなら

とにかく早く、簡単に長さ出しをしたいという方にはネイルチップが断然おすすめです。特にジェルで接着するタイプのフルチップは、乗せて固めるだけなので失敗が少なく、大幅な時間短縮になります。週末だけロングネイルを楽しみたい、といった使い方にもぴったりです。

コストパフォーマンスで選ぶなら

初期費用はかかりますが、長い目で見るとポリジェルやジェルネイルはコストパフォーマンスに優れています。ネイルフォームや専用フォームチップは繰り返し使えるものが多く、ジェル自体も一度購入すれば何度も使用できるため、頻繁に長さ出しをする方にとっては経済的です。

セルフ長さ出しをきれいに仕上げる3つのコツ

せっかく挑戦するなら、サロン級の仕上がりを目指したいですよね。ここでは、セルフ長さ出しのクオリティを格段に上げるための3つのコツをご紹介します。

甘皮処理など丁寧なプレパレーションを怠らない

ネイルのもちと仕上がりは、プレパレーション(下準備)で決まると言っても過言ではありません。爪の表面に油分や水分、ダストが残っていると、ジェルが浮いてしまう「リフト」の原因になります。甘皮の処理を丁寧に行い、サンディング(軽く爪の表面を削ること)で凹凸をなくし、エタノールでしっかりと油分を除去しましょう。このひと手間が、美しいネイルを長もちさせます。

フォームやチップの装着は隙間なく正確に

ジェルネイルで使うネイルフォームや、ネイルチップを装着する際は、地爪との間に隙間ができないように細心の注意を払いましょう。隙間があると、そこからジェルが流れ込んだり、強度が弱くなったりする原因になります。特に爪の側面(サイドライン)は隙間ができやすいポイントです。あらゆる角度から確認し、自分の爪のカーブに合わせてフォームやチップをぴったりとフィットさせることが重要です。

厚みの出しすぎはNG!適度な厚みを意識する

強度を出そうとしてジェルを分厚く塗りすぎると、見た目が不格好になるだけでなく、硬化熱(ジェルが固まる際に発生する熱)を感じやすくなったり、爪への負担が大きくなったりします。理想は、爪の中心部分が最も高く、先端や根元に向かってなだらかに薄くなる「ハイポイント」のある形です。薄く塗り重ねることを意識し、横から見たときの美しいアーチをイメージしながら形作りましょう。

長さ出しネイルのよくあるトラブルと対処法

セルフネイルにはトラブルがつきものです。事前に対処法を知っておけば、いざというときも慌てずに対処できます。

浮いてきた(リフトした)場合の対処法

根元や先端からネイルが浮いてきた(リフトした)場合は、放置しないことが大切です。隙間に水分や汚れが入り込み、グリーンネイル(爪のカビ)の原因になることがあります。リフトした部分をファイルで削り落とし、プライマー(ジェルの密着を高める液体)を塗ってから、再度ジェルで埋めるように補修しましょう。

亀裂が入った・折れた場合の補修方法

長さ出しした爪に亀裂が入ってしまった場合は、ネイル用のグルー(接着剤)や、シルクラップ、ティッシュなどを使って補強できます。亀裂部分にグルーを塗り、上から細くカットしたシルクラップなどを貼り付けて再度グルーで固めます。その上からジェルでコーティングすれば、強度を保つことができます。完全に折れてしまった場合は、一度オフしてから新しく長さ出しをやり直すのがおすすめです。

長もちさせるためのオフの仕方

長さ出しネイルを無理にはがすのは絶対にやめましょう。地爪の表面ごとはがれてしまい、深刻なダメージにつながります。ジェルの種類に合ったリムーバー(アセトン)を使い、時間をかけて丁寧にオフしてください。ハードジェルやポリジェルなど、アセトンで溶けないタイプはファイルで削り落とす必要があります。地爪まで削りすぎないよう、慎重に行いましょう。

自分に合った方法でセルフ長さ出しを楽しもう

セルフネイルでの長さ出しは、正しい手順とコツさえつかめば、誰でも美しいロングネイルを手に入れることができます。手軽さを重視するならネイルチップ、強度や自由な形を求めるならジェルネイルやポリジェルなど、それぞれのメリットを理解し、ご自身のレベルやライフスタイルに合った方法を選ぶことが成功への近道です。この記事を参考に、ぜひセルフでの長さ出しに挑戦して、ワンランク上のおしゃれな指先を楽しんでみてください。

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