お悩み相談 ジェルネイルがはがれる原因は?応急処置と長もちさせる10のコツを解説

せっかくきれいに仕上げたジェルネイルが、数日や数週間ではがれてしまうと気分も落ち込んでしまいますよね。実は、ジェルネイルがはがれるのには、施術の工程から日々の生活習慣まで、様々な原因が隠されています。しかし、原因を正しく理解し、適切な対策を行うことで、ジェルネイルのもちは格段によくなります。
この記事では、ジェルネイルがはがれてしまう主な原因から、いざという時の応急処置、そしてきれいなネイルを長もちさせるための具体的なコツまで、詳しく解説していきます。

ジェルネイルがはがれるのはなぜ?考えられる主な原因

ジェルネイルがはがれる原因は一つだけではありません。施術前の下準備、ジェルの塗り方、そして施術後の過ごし方など、様々な要因が絡み合っています。ご自身の状況と照らし合わせながら、原因を探ってみましょう。

【施術前の原因】下準備(プレパレーション)が不十分

ジェルネイルのもちを左右する最も重要な工程が、施術前の下準備(プレパレーション)です。この段階で爪の表面が整っていないと、ジェルがうまく密着せず、はがれの原因となります。特にセルフネイルの方は、この工程が甘くなりがちなので注意が必要です。

下準備の工程

チェックポイント

甘皮処理

爪の根元にある甘皮(ルースキューティクル)が残っていると、ジェルが皮膚に乗り上げてしまい、そこから浮いてはがれる原因になります。

サンディング

爪の表面に軽く傷をつける(サンディング)ことで、ジェルの密着度を高めます。サンディングが不均一だったり、弱すぎたりすると定着が悪くなります。

油分・水分の除去

爪の表面に油分や水分、ダストが残っていると、ジェルと爪の間に隙間ができてしまいます。専用のクリーナーなどでしっかり拭き取りましょう。

【施術中・施術後の原因】ジェルの塗り方や生活習慣

プレパレーションが完璧でも、その後の工程や普段の生活習慣が原因ではがれてしまうことがあります。特に、水気や指先への衝撃はジェルネイルの大敵です。

爪は水分を含むと柔らかくなり、わずかに膨張します。しかし、硬化したジェルはそのままの形を保とうとするため、爪とジェルの間に隙間が生まれ、リフト(浮き)の原因となります。 長時間の入浴や水仕事の際には、ゴム手袋を使用するなど工夫が必要です。また、パソコンのタイピングやシールをはがす際など、無意識に爪先を使ってしまうことも衝撃となり、先端からのはがれにつながります。

【爪自体の原因】爪の健康状態や性質

元々の爪が薄く柔らかい方や、乾燥している方もジェルネイルがはがれやすい傾向にあります。 爪が柔らかいと、指先に力が加わった際に爪がしなってしまい、硬いジェルとの間に隙間ができやすくなります。

また、爪や指先が乾燥していると、体は皮膚を守ろうとして水分や油分を分泌します。これが原因でジェルが押し上げられ、はがれてしまうこともあります。 爪が健康でなければ、どれだけていねいに施術しても長もちは期待できません。

ジェルネイルがはがれた時の応急処置

ジェルネイルの一部がはがれてしまった時、次のサロンの予約までどうすればよいか悩みますよね。見た目が悪いだけでなく、放置すると様々なトラブルの原因になります。ここでは、状況別の応急処置をご紹介します。

少しだけ浮いてしまった場合の補修方法

根本やサイドが少しだけ浮いてしまった(リフトした)場合は、それ以上浮きが広がらないように応急処置をしましょう。まず、リフトした部分を爪切り用のニッパーやハサミでカットします。その後、ネイルファイル(やすり)で段差をなめらかに整え、上からトップコートを塗って保護します。これにより、髪の毛などが引っかかるのを防ぎ、浮きの進行を一時的に食い止めることができます。

完全にはがれてしまった場合の対処法

1本だけ完全に取れてしまった場合は、他の指のジェルネイルをオフする時期が近いのであれば、絆創膏やネイル用のテープで爪を保護して過ごすのがおすすめです。もし、まだ付け替える時期まで間がある場合は、市販されているポリッシュ(マニキュア)で近い色のものを塗り、他の爪との見た目を合わせるのも一つの手です。ただし、これはあくまで一時的な対処法です。

絶対にやってはいけないNG行動

浮いてきたジェルネイルを無理やりはがすのは絶対にやめましょう。ジェルは爪の表面と強く密着しているため、無理にはがすと爪の表面の層まで一緒にはがしてしまい、爪が薄くなる原因となります。爪が傷むと、次にジェルネイルをする際のもちも悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。浮きが気になる場合でも、自分でできる補修に留め、無理にはがさないことが重要です。

ジェルネイルを長もちさせるための秘訣

ジェルネイルをできるだけ長くきれいな状態で保つためには、施術から日常生活に至るまで、いくつかのポイントを意識することが大切です

施術前に見直したいポイント

セルフネイラーの方はもちろん、サロンに行く方も知っておくと役立つポイントです。まず、ジェルネイルを付ける前には、爪やその周りの皮膚にハンドクリームやネイルオイルを塗らないようにしましょう。油分はジェルを弾いてしまい、はがれる原因になります。また、甘皮処理やサンディングといったプレパレーションをていねいに行うことが、もちをよくする最大の鍵です。

項目

長もちさせるポイント

甘皮処理

爪の表面に残った薄い皮(ルースキューティクル)までしっかり除去する。

サンディング

爪全体を均一に、やさしくサンディングする。削りすぎは爪を傷めるので注意。

エッジの塗布

爪の先端(エッジ)までしっかりとジェルを塗ることで、先端からのはがれを防ぐ。

日常生活で心がけたい爪の使い方

ジェルネイルをしている間は、指先の使い方を少しだけ意識することが大切です。「爪を道具にしない」を合言葉にしましょう。例えば、以下のような場面では注意が必要です。

  • 缶のプルタブを開ける時:指の腹や専用のオープナーを使う。
  • シャンプーをする時:頭皮を爪で洗わず、シャンプーブラシを使うか指の腹でやさしく洗う。
  • パソコンのタイピング:爪を立てず、指の腹でキーボードを打つように意識する。
  • 掃除や水仕事:必ずゴム手袋を着用し、水や洗剤から爪を保護する。

きれいなネイルを保つための保湿ケア

爪や指先が乾燥すると、ささくれができやすくなるだけでなく、爪自体の水分油分バランスが崩れ、ジェルネイルがはがれやすくなります。 施術後は、ネイルオイルやハンドクリームを使って、爪の根元や指先をこまめに保湿する習慣をつけましょう。特に、水仕事の後や就寝前は重点的にケアするのがおすすめです。

 

 

どうしてもすぐはがれる人向けの最終手段

これまで紹介した対策を試しても、どうしてもジェルネイルのもちが悪いという方もいるかもしれません。その場合は、使用するジェル自体を見直したり、プロに相談したりすることも検討しましょう。

プライマーやボンダージェルの使用を検討する

プライマーやボンダーは、ベースジェルの前に爪に塗布することで、ジェルと地爪の密着度をさらに高めてくれるアイテムです。爪との相性もありますが、これらを使用することでもちが劇的に改善されるケースもあります。特に爪が傷んでいたり、水分や油分が多かったりする方におすすめです。

相性のいいベースジェルを探す

ジェルネイルにはさまざまメーカーから多種多様な製品が販売されており、それぞれに特徴や爪との相性があります。一般的に、硬めのテクスチュアのジェルは強度がありますが、爪が柔らかい人だとしなりに追従できず浮いてしまうことがあります。逆に、柔らかめのテクスチュアのジェルは柔軟性がありますが、強度は劣ります。自分の爪質に合ったベースジェルを探す「ベースジェル探しの旅」も、セルフネイラーの楽しみの一つかもしれません。

プロのネイリストに相談する

セルフネイルで限界を感じたら、一度プロのネイリストに相談してみるのが最善の策です。ネイリストは数多くの爪を見てきたプロフェッショナルです。あなたの爪質やライフスタイルを診断し、最適な施術方法や、もちをよくするための的確なアドバイスをしてくれるでしょう。

まとめ

ジェルネイルがはがれる原因は、施術前の準備不足から、日々の何気ない生活習慣までさまざまです。まずはご自身の状況を振り返り、はがれの原因となっている可能性のある行動を見直してみましょう。そして、適切な応急処置と日々のケアを心がけることで、お気に入りのネイルをより長く楽しむことができます。

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