マニキュアをきれいに落とすことは、美しい指先を保つための大切なステップです。しかし、自己流でゴシゴシこすってしまい、爪を傷つけてしまった経験はありませんか?正しい方法でマニキュアを落とすことは、爪の健康を守り、次に塗るネイルをより美しく見せることにもつながります。この記事では、基本的なマニキュアの落とし方から、落ちにくいラメネイルの対処法、除光液がない時の裏ワザまで、詳しく解説します。
マニキュアをきれいに落とすための事前準備
マニキュアをスムーズに、そしてきれいに落とすためには、いくつかのアイテムを事前に準備しておくことが大切です。慌てずに作業を始められるよう、以下のものを揃えておきましょう。
除光液(リムーバー)
マニキュアを落とすための必須アイテムが除光液(リムーバー)です。 除光液には大きく分けて、アセトン入りとアセトンフリー(ノンアセトン)の2種類があります。 ラメや厚塗りのネイルには洗浄力の高いアセトン入りが適していますが、爪への負担が大きいため、通常のマニキュアであればアセトンフリータイプがおすすめです。
コットン
除光液を染み込ませて使うコットンも欠かせません。除光液をたっぷりと含むことができる厚みのあるタイプや、拭き取る際に繊維が残りにくい毛羽立ちの少ないタイプを選ぶと、ストレスなく作業を進められるでしょう。
アルミホイル
ラメやグリッターがぎっしり入ったマニキュアなど、落ちにくいネイルをオフする際に役立つのがアルミホイルです。 除光液を染み込ませたコットンを爪にのせ、その上からアルミホイルで指先を包むことで除光液の蒸発を防ぎ、マニキュアにしっかり浸透させることができます。
ウッドスティックや綿棒
爪のキワや甘皮周りなど、コットンだけでは落としきれない細かい部分に残ったマニキュアを除去するために使います。 ウッドスティックの先端にコットンを薄く巻き付け、除光液を少量つけて使うと、細かな作業がしやすくなります。
基本的なマニキュアの落とし方
準備が整ったら、実際にマニキュアを落としていきましょう。爪への負担を最小限に抑えるためには、力任せにこするのではなく、除光液の力でマニキュアを溶かして浮き上がらせることがポイントです。
手順1:コットンに除光液をたっぷり含ませる
まず、コットンに除光液をたっぷりと染み込ませます。量が少ないと、マニキュアを十分に溶かすことができず、何度もこすることになり爪を傷める原因になります。コットンがひたひたになるくらい、しっかりと含ませましょう。
手順2:爪の上にコットンを置きなじませる
除光液を含ませたコットンを爪の上にやさしく置きます。すぐに拭き取るのではなく、そのまま数秒から10秒ほど置いて、除光液がマニキュアにじっくり浸透するのを待ちましょう。このひと手間でマニキュアが浮き上がり、格段に落ちやすくなります。
手順3:爪先に向かってやさしく拭き取る
除光液がマニキュアになじんだら、爪の根元から爪先に向かって、コットンをスライドさせるようにしてやさしく拭き取ります。 ゴシゴシと往復させるのではなく、一方向にすっと拭うのがコツです。一度で落としきれなくても、焦らずに新しいコットンで同じ工程を繰り返しましょう。
手順4:細かい部分はウッドスティックで除去する
爪のキワなどに残ってしまったマニキュアは、除光液を先端に少量つけたウッドスティックや綿棒を使ってていねいに取り除きます。 この時も、強くこすらずにやさしくなでるようにして落としましょう。
【種類別】落ちにくいマニキュアの落とし方のコツ
単色のマニキュアは比較的簡単に落とせますが、ラメや重ね塗りしたネイルはオフに手間がかかることがあります。ここでは、種類別の落とし方のコツを紹介します。
ラメ・グリッター入りマニキュアの落とし方
キラキラと輝くラメやグリッターは、通常の落とし方ではきれいに取り除くのが難しい場合があります。そのような時は、アルミホイルを使った方法が効果的です。
まず、爪の大きさに合わせたコットンに除光液をたっぷり含ませて爪の上に置き、その上からアルミホイルで指先をぴったりと包みます。そのまま5分から10分ほど放置すると、除光液がしっかりと浸透し、ラメが浮き上がってくるのです。時間が経ったら、アルミホイルとコットンを一緒に、圧をかけながら爪先に向かってスライドさせて拭き取ると、するんと落とすことができます。
重ね塗りしたマニキュアの落とし方
ベースコート、カラー、トップコートと何層にも重ね塗りしたマニキュアも落ちにくいことがあります。この場合も、基本の落とし方に加えて、コットンを爪の上に置く時間を少し長めに取るのがポイントです。 焦ってこするのではなく、除光液がネイルの層の奥まで浸透するのを待つことで、爪への負担を減らしながらきれいにオフできます。
爪にやさしい除光液(リムーバー)の選び方
除光液は成分によって特徴が異なります。自分の爪の状態や使用するマニキュアに合わせて、適切なものを選びましょう。
アセトン入りの特徴とメリット・デメリット
アセトンはマニキュアを溶かす力が非常に高い成分で、落ちにくいネイルを素早くオフできるというメリットがあります。一方で、爪の油分や水分も奪いやすく、乾燥や爪が白くなる原因になることもあるため、使用後の保湿ケアが特に重要になります。
特徴 |
メリット |
デメリット |
---|---|---|
洗浄力 |
非常に高い |
爪の油分・水分を奪いやすい |
落とすのに適したネイル |
ラメ、ジェルネイル、重ね塗り |
乾燥しやすい、爪が白くなることがある |
使用頻度 |
ポイント使いや落ちにくいネイルに限定するのがおすすめ |
毎日の使用には不向きな場合がある |
アセトンフリーの特徴とメリット・デメリット
アセトンフリー(ノンアセトン)の除光液は、アセトン入りのものに比べて洗浄力は穏やかですが、その分爪への負担が少ないのが特徴です。 通常のマニキュアであれば、アセトンフリーでも問題なく落とすことができます。爪の乾燥やダメージが気になる方、頻繁にネイルを塗り替える方におすすめです。
特徴 |
メリット |
デメリット |
---|---|---|
洗浄力 |
穏やか |
ラメやジェルネイルは落としにくい |
落とすのに適したネイル |
通常のマニキュア(単色塗りなど) |
重ね塗りしたネイルやパーツ付きネイル |
使用頻度 |
頻繁にネイルを塗り替える場合や、日常使いにおすすめ |
洗浄力が穏やかな分、強くこすりすぎてしまい爪へ物理的な負担をかける可能性がある |
除光液がない時の代用品と裏ワザ
いざマニキュアを落とそうとした時に「除光液がない!」と困った経験はありませんか?そんな時に使える、身近なアイテムを使った代用品と裏ワザをご紹介します。なお、これらはあくまで応急処置であり、爪への負担を考えると除光液を使うのが最も望ましいです。
消毒用エタノールを使用する
消毒用のエタノール(アルコール)は、マニキュアを溶かす成分が含まれているため、除光液の代わりとして使用できます。ただし、その濃度(約75-80%)では効果が限定的で、コットンに含ませて拭き取る方法は除光液と同じですが、除光液よりも落ちるまでに時間がかかるでしょう。根気強く、やさしく拭き取ることが大切です。
香水やコロンを使用する
香水やコロンにもアルコールが含まれているため、代用品として使えます。 ただし、香料など他の成分も含まれているため、肌への刺激になる可能性も考慮し、使用は最小限に留めましょう。
マニキュアを重ね塗りして落とす
少し意外な方法ですが、乾いたマニキュアの上に、手持ちのマニキュア(ラメなどが入っていないもの)を重ね塗りし、乾く前にティッシュやコットンで素早く拭き取るという方法もあります。 上に塗った液体状のマニキュアが、下の固まったマニキュアを溶かす性質を利用した裏ワザです。
爪を傷めないために!マニキュアを落とす時の注意点
正しい手順でオフすることに加えて、いくつかの注意点を守ればへのダメージをさらに減らすことができます。
無理やりはがすのは絶対に避ける
マニキュアが少しはがれてきたからといって、無理に爪ではがしてしまうのは絶対にやめましょう。 マニキュアと一緒に爪の表面の層まではがしてしまい、爪が薄くなったり、二枚爪の原因になることがあります。
ゴシゴシと強くこすらない
なかなか落ちないからと焦ってゴシゴシ擦ると、摩擦で爪の表面にダメージを与えてしまいます。 爪の黄ばみや乾燥にもつながるため、除光液をしっかり浸透させて、やさしく拭き取ることを常に心がけましょう。
部屋の換気を忘れずに行う
除光液には揮発性の高い成分が含まれているため、使用する際は必ず窓を開けるなどして、部屋の換気を行いましょう。 気分が悪くなるのを防ぐためにも、締め切った部屋での使用は避けてください。
マニキュアを落とした後の大切なアフターケア
マニキュアを落とした後の爪は、除光液の影響で油分や水分が失われ、非常に乾燥しやすい状態になっています。そのまま放置せず、必ず保湿ケアを行いましょう。
ネイルオイルで爪と甘皮を保湿する
まずは、ネイルオイル(キューティクルオイル)を爪の根元にある甘皮部分に一滴垂らし、指でやさしくマッサージするようになじませます。 爪全体にも塗り広げることで、乾燥を防ぎ、健やかで丈夫な爪を育てられます。
ハンドクリームで指先全体をケアする
ネイルオイルで爪周りを保湿した後は、ハンドクリームで手全体をケアしましょう。指先までしっかりと塗り込めば、しっとりとした美しい手元を保てます。
まとめ
マニキュアを正しく落とすことは、爪の健康を保ち、セルフネイルを長く楽しむための重要なポイントです。 今回ご紹介した手順やコツを参考に、爪をいたわりながらネイルオフを行い、美しい指先を維持してください。適切なアフターケアまでをセットで行うことを習慣にしましょう。