爪・ネイル 爪の表面が痛い原因は?自分でできるケア方法と病院へ行くべき症状を解説

爪の表面に、ズキッとした痛みや圧迫されたような違和感を覚えたことはありませんか。毎日使う指先だからこそ、爪のトラブルは気になるものです。その痛み、単なるささいなことと放置していると、症状が悪化してしまう可能性もあります。この記事では、爪の表面が痛む原因から、ご自身でできる簡単なケア方法、そして専門医への受診をおすすめする症状まで、わかりやすく解説します。ご自身の爪の状態と照らし合わせながら、適切なケアを始めるきっかけにしてください。

爪の表面が痛い!考えられる主な原因

爪の表面に痛みを感じる原因は一つではありません。日常生活に潜む些細な習慣から、注意すべき病気のサインまで、様々な可能性が考えられます。まずは、主な原因を知ることから始めましょう。

原因

主な症状

考えられる状況

乾燥

爪の縦線、二枚爪、割れやすい、ささくれ

空気の乾燥、頻繁な手洗い、水仕事

物理的ダメージ

爪の下の内出血、圧迫感、継続的な痛み

指をぶつける、サイズの合わない靴、癖

ジェルネイル

硬化時の熱感、オフ後の痛み、爪が薄くなる

不適切な施術、頻繁な付け替え

病気

爪周りの腫れ・赤み、変色、変形、激しい痛み

細菌感染、爪の食い込み、腫瘍

 

肌と同じように、爪も乾燥します。特に空気が乾燥する冬場や、頻繁な手洗いやアルコール消毒、洗剤を使う水仕事などは、爪の水分と油分を奪い、乾燥を招く主な原因です。爪が乾燥すると、表面が硬くもろくなり、割れやすくなったり、二枚爪になったりして、些細な刺激で痛みを感じることがあります。なお、爪の縦線(爪甲縦条)は主に加齢によって目立つようになるもので、乾燥や外傷などの外的刺激も一因となります。

 

指先をドアに挟んだ、重いものを爪の上に落とした、といった強い衝撃は、爪の下で内出血(爪下血腫)を引き起こし、強い痛みの原因となります。また、サイズの合わない靴を履き続けることで足の爪が圧迫されたり、パソコンのキーボードを強く叩く癖があったりすることも、爪への継続的な負担となり、痛みを引き起こすことがあります。

参考:日本創傷外科学会「陥入爪・巻き爪(かんにゅうそう・まきづめ)」

 

おしゃれを楽しむためのジェルネイルも、爪の痛みの原因になることがあります。ジェルを硬化させる際の熱(硬化熱)で痛みを感じるほか、オフの際に使用するリムーバー(アセトン)が爪の水分・油分を奪い、乾燥を招くケースも見られます。また、サンディング(ジェルを塗る前に爪の表面を削る作業)で爪を削りすぎると、爪が薄くなり、外部からの刺激に敏感になって痛みを感じやすくなるのです。

 

痛みが続く、見た目に異常があるといった場合は、何らかの病気が隠れている可能性も考えられます。爪の周りの皮膚が赤く腫れて痛む場合は、細菌感染による「爪囲炎」や「ひょうそ」の疑いがあります。また、爪が皮膚に食い込んで痛む「陥入爪」や、爪の下にできた腫瘍が原因かもしれません。症状が改善しない場合は、自己判断せず皮膚科などの医療機関を受診することが重要です。

参考:日本皮膚科学会「皮膚科Q&A爪の病気Q10」

すぐに実践できる!爪の痛みを和らげるセルフケア

爪の痛みの多くは、日々のセルフケアで予防・改善が期待できます。ここでは、今日からすぐに始められるケア方法をご紹介します。痛みの原因に合わせて、適切なケアを取り入れましょう。

 

爪のケアの基本は、何よりも保湿です。爪専用のネイルオイルやキューティクルオイル、ハンドクリームなどを使い、爪の生え際(甘皮部分)を中心に指先全体にうるおいを与えましょう。特に、水仕事の後や就寝前は、念入りに保湿する習慣をつけるのがおすすめです。オイルを塗った後にやさしくマッサージすれば、血行が促進され、健康な爪の成長につながります。

爪への負担を減らす生活習慣

日常生活の中で、無意識に爪へ負担をかけていることがあります。例えば、シールをはがしたり、缶のプルタブを開けたりする際に爪先を使うのは避け、指の腹や道具を使うように心がけましょう。水仕事の際にはゴム手袋を着用する、サイズの合った靴を選ぶといった少しの工夫により、爪への負担は大幅に軽減できます。

参考:国立がん研究センターがん情報サービス「爪のトラブル」

参考:国立国際医療研究センター糖尿病情報センター「フットケア」

 

爪は「ケラチン」というタンパク質でできています。健康な爪を育むには、バランスの取れた食事が欠かせません。特に、タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品など)や、爪の成長を助けるビタミン類(ビタミンA、B群、Eなど)、ミネラル(亜鉛、鉄など)を積極的に摂取することが大切です。偏った食事や無理なダイエットは、爪のトラブルにつながるため注意が必要です。

爪の切り方も重要です。爪切りを使うと、爪に圧力がかかり、二枚爪や割れの原因になることがあります。爪切り使用後は爪やすり(ネイルファイル)で仕上げ、切った面をなめらかにすることが推奨されます。爪を切る場合は、お風呂上がり10〜15分後など、爪が落ち着いたタイミングで行いましょう(入浴直後は爪が水分で膨張し深爪の原因になる可能性があります)。角を切りすぎると巻き爪の原因になるため、指の形に合わせたスクエアオフ(角に少し丸みのある四角形)に整えるのがポイントです。

 

症状別に見る!爪の痛みの原因と対処法

爪の痛みに伴って、どのような症状が現れていますか?ここでは、代表的な症状別に考えられる原因と対処法を解説します。

 

ジェルネイルのサンディングのしすぎや、リムーバーの頻繁な使用、栄養不足などが原因で爪が薄くなることがあります。爪が薄くなり痛みを感じている場合は、まず爪を休ませることが第一です。ジェルネイルを一時的にお休みし、爪の色に異常がなく、単に薄くなっているだけであれば、爪を保護・補強する効果のあるベースコートや強化剤を塗るのがおすすめです。同時に、保湿ケアと栄養バランスの取れた食事を心がけ、健康な爪が伸びてくるのを待ちましょう。

 

爪の縦線は主に加齢や乾燥が原因で、通常は痛みを伴いません。しかし、乾燥が進んで爪がもろくなると、割れやすくなり痛みにつながることがあります。この場合は、保湿ケアを徹底することが最も重要です。一方、爪の横線(爪甲横溝)は、過去の体調不良やストレス、爪の根元へのダメージなどが原因で現れることがあります。横線自体に痛みはありませんが、溝が深い場合は引っかかって割れやすくなるため、爪やすりで表面をなめらかに整え、保湿を心がけましょう。

 

ささくれや深爪、小さな傷口から細菌が入り込み、炎症を起こしている「爪囲炎」や「ひょうそ」の可能性があります。爪の周りが赤く腫れ、ズキズキとした痛みを伴います。悪化すると膿がたまることもあるため、患部を清潔に保ち、触りすぎないように注意が必要です。症状が軽い場合は清潔と安静で改善することもありますが、痛みが強い、腫れがひどいといった場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けましょう。

 

こんな症状は要注意!病院を受診する目安

セルフケアで改善が見られない場合や、特定の症状がある場合は、専門医の診断が必要です。放置せず、早めに皮膚科や形成外科を受診しましょう。

 

セルフケアを続けても痛みが一向に引かない、あるいは日に日に痛みが強くなる場合は、単なる乾燥や外部刺激ではない可能性があります。爪の下にできた腫瘍など、専門的な診断が必要な病気が隠れていることも考えられます。我慢せずに医療機関に相談してください。

 

爪が白や黄色、緑色などに変色したり、スプーンのように反り返ったり、異常に厚くなったりした場合も注意が必要です。爪白癬(爪水虫)などの感染症や、内臓の病気のサインである可能性も否定できません。色の変化が広がる、形が変わってきたなどの場合は、速やかに受診しましょう。

参考:日本皮膚科学会「爪の病気Q16-皮膚科Q&A」

 

ケガなどで爪が完全にはがれてしまった、あるいは少しずつはがれてきている(爪甲剥離症)場合、感染のリスクがあります。無理に自分で処置しようとせず、医療機関で適切な処置を受けてください。はがれた原因を特定し、新しい爪が正常に生えてくるよう、適切な治療とケアが必要です。

参考:日本皮膚科学会「爪の病気Q9-皮膚科Q&A」

 

 

まとめ

爪の表面の痛みは、乾燥や物理的なダメージといった身近な原因から、病気のサインまで様々です。まずは保湿を基本としたセルフケアを実践し、爪への負担を減らす生活を心がけることが大切です。それでも症状が改善しない、あるいは悪化する場合には、迷わず専門医に相談し、健康で美しい爪を取り戻しましょう。

 

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