少し話は戻りますが、2000年初頭のネイルといえばスカルプチュアが主流で、ネイルの価格も今の3〜5倍程、どちらかといえば富裕層の顧客様に多くご来店いただいておりました。
そんな2002年、ソークオフができるジェルシステムが日本に上陸。またたく間にジェルネイルの需要は広がり、ネイルの価格は低下し今では一般的に誰もが楽しめるお洒落のアイテムになったのは言うまでもありません。
わたしは、この店舗を経営しながら都内にある私立高校や医療系の専門学校に非常勤講師としてネイルの授業も受け持っていましたので、朝は学校、夕方から翌朝5時までは店舗で接客や施術をおこなう生活が5年を迎えるころ体に異変がおきました。
体調を崩してしまい仕事の仕方を見直し、店舗の契約満了と同時に閉店することを決めました。
もう少し規則正しい生活ができるように仕事をすることを考えた時に「アスリートネイル」を見直し、スポーツをする方々に爪ケアを施したいという思いがご縁に繋がり、コナミスポーツクラブ店舗内でネイルサロンを展開するお話をいただきました。
それが2009年でしたが13年経った今でも契約は続行しお世話になっております。
スポーツクラブでネイルを導入しても、時代はジェルネイル最盛期。スポーツクラブでもお洒落で煌びやかなネイルを施してほしいとお客様のほとんどが、ジェルネイルを求めてご来店いただきました。
私の中では「アスリートネイル」はお洒落ネイルとは違うけれど、ネイルが一般的に広がってきていることはとても素晴らしいことだと、ネイリストとして毎日忙しく一生懸命働きました。
ネイリストとして働く中で、煌びやかなネイルを施しながら日に日に「このままでいいのだろうか?」と思うことが多く「アスリートネイル」にもさらに注力したいとよりいっそう強く感じるようになりました。