ビューティー 【セルフ】ジェルネイルでぷっくり厚みを出す方法は?原因と簡単なやり方を解説!

セルフでジェルネイルを楽しんでいると、「サロンみたいにぷっくりツヤツヤにならない…」と感じることはありませんか。せっかく時間をかけても、厚みが足りなかったり、表面がデコボコしてしまったりすると、少し残念な気持ちになりますよね。しかし、いくつかのポイントを押さえるだけで、セルフでも見違えるほど美しいぷっくりネイルに仕上げることが可能です。この記事では、ジェルネイルの厚み出しに失敗する原因から、具体的な手順、応用デザインまで詳しく解説します。

 

そもそもジェルネイルの理想の厚みとは?

ジェルネイルのぷっくり感を左右する「厚み」ですが、ただ厚くすればよいというわけではありません。一般的に、理想的な厚みはクレジットカード1枚分、およそ0.7mm〜1mm程度が目安とされています。

特に重要なのは、爪の中央部分が最も高くなる「ハイポイント」を作ることです。爪の根元や先端(エッジ)は薄めに、中央に向かってなだらかなカーブを描くフォルムが、見た目の美しさだけでなく、爪の強度を高めることにもつながります。 全体を均一に厚くしてしまうと、野暮ったい印象になりがちなので、この「なだらかな山」の形を意識することが大切です。

ジェルネイルがぷっくりしない!主な5つの原因

理想のぷっくり感が出ないのには、いくつかの原因が考えられます。よくある失敗例とその対策を理解して、次の施術に活かしましょう。

原因

問題点

対策

ジェルの量

少なすぎると厚みが出ず、多すぎると爪の横に流れてしまい形が崩れる。

爪の大きさに合わせ、筆に少し膨らみができる程度の量を取る。

ジェルの粘度

サラサラした粘度の低いジェルは流れやすく、厚みを維持しにくい。

厚み出しには、粘度の高い(硬めの)クリアジェルやビルダージェルを使用する。

筆の使い方

筆圧が強すぎたり、筆を立てて塗ったりすると、ジェルが均一に広がらない。

筆は寝かせて、力を入れずに表面をやさしく撫でるように動かす。

硬化

ライトの照射時間が不足していたり、光が均一に当たっていなかったりする。

メーカー推奨の硬化時間を守り、指がライトの奥までしっかり入っているか確認する。

爪の形

爪の中央が凹んでいる「反り爪」の場合、普通に塗ると中央が薄くなりやすい。

凹んでいる中央部分に先にジェルを多めに乗せ、全体のフォルムを整える。

ジェルの量が適切でない

ぷっくりネイルの基本は、適量のジェルをコントロールすることです。ジェルの量が少なすぎれば当然厚みは出ませんし、逆に多すぎると硬化する前にジェルが爪のサイドに流れてしまい、平たく太ったような印象になってしまいます。まずは、ご自身の爪の大きさに合ったジェルの量を見つける練習をしてみましょう。

ジェルの粘度が合っていない

ジェルには、サラサラとしたテクスチャーのものから、ハチミツのようにもったりとした硬いテクスチャーのものまで様々です。厚みを出したい場合、サラサラした粘度の低い(やわらかい)ジェルはセルフレベリング(表面張力で自然に平らになる性質)が早く、流れやすいため不向きです。ぷっくりとした形をキープするためには、少し硬めで流れにくい、粘度の高いジェルを選ぶと成功しやすくなります。

筆の使い方が間違っている

ジェルを塗る際の筆の動かし方も重要です。マニキュアのように筆圧をかけて塗ってしまうと、せっかく乗せたジェルを削ぎ取ってしまい、厚みが出ません。筆は爪に対して平行に寝かせ、力を入れずにジェルの表面をやさしく撫でるように動かすと、ジェルの厚みを保ったままきれいに広げられます。

ライトでの硬化が不十分

ジェルネイルは、UVライトやLEDライトで照射して初めて硬化します。この硬化が不十分だと、表面がツルツルにならなかったり、厚みにムラが出たりする原因になります。特に厚みを出した場合は、通常よりも少し長めに硬化時間を取ると安心です。また、ライトの光が爪全体にしっかり当たっているか、特に親指などが傾いていないかを確認しましょう。

爪が反っている(反り爪)

地爪がスプーンのように反っている「反り爪」の場合、普通に塗るだけでは中央部分が凹んでしまい、ぷっくりとしたカーブを作るのが難しいです。この場合は、まず凹んでいる爪の中央部分にクリアジェルを多めに乗せて硬化し、土台となるカーブを作ってから全体を仕上げると、美しいフォルムが作りやすくなります。

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セルフで簡単!ぷっくり厚みを出すための基本手順

原因がわかったところで、いよいよ実践です。ぷっくり厚みを出すための基本的な手順を4つのステップに分けて解説します。

手順1:下準備とベースジェルを塗る

まずは、ジェルネイルの持ちをよくするための下準備(プレパレーション)を行います。爪の形をファイルで整え、甘皮処理をした後、爪表面の油分や水分をしっかり拭き取りましょう。その後、ベースジェルを爪全体に薄く均一に塗り、ライトで硬化させます。この段階では、まだ厚みを出す必要はありません。

手順2:クリアジェルでハイポイントを作る

ベースジェルの次に、粘度の高いクリアジェル(またはビルダージェル)を使って厚みを出していきます。筆にジェルを少し多めに取ったら、爪の中央(一番高くしたい部分)にポンと置き、その後、筆先を使って中央のジェルを根元や爪先に向かってやさしく広げ、理想のカーブを作ります。ジェルがサイドに流れないように、1本ずつていねいに形を作り、ライトで硬化させましょう。

手順3:カラージェルを薄く塗り重ねる

ぷっくりとした土台ができたら、次はお好みのカラージェルを塗ります。ここでのポイントは、カラージェルで厚みを出そうとしないことです。色ムラを防ぎ、透明感を出すためにも、カラージェルは薄く2〜3回に分けて塗り重ねるのがおすすめです。 1度塗るごとに、しっかりとライトで硬化させてください。

手順4:トップジェルで最終調整とツヤを出す

最後に、ネイルを保護してツヤを出すためにトップジェルを塗ります。このトップジェルでも、ハイポイントを意識して中央に少し多めにジェルを乗せると、さらにぷっくりとした仕上がりになります。横から爪を見て、カーブがなめらかになっているか、表面がデコボコしていないかを確認しましょう。 問題がなければライトで完全に硬化させ、未硬化ジェルが残るタイプの場合はクリーナーで拭き取れば完成です。

もっとぷっくり見せるための3つのコツ

基本の手順に加えて、さらにクオリティを上げるためのコツをご紹介します。

厚み出しにはビルダージェルを活用する

ビルダージェルは、その名の通り「建てる」という意味を持ち、厚み出しや長さ出しに特化した粘度の高いジェルです。 一般的なクリアジェルよりも流れにくく、ぷっくりとした高さを出しやすいため、初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。理想の形をキープしやすいので、厚み出しが上手くいかない方は試してみる価値があります。

爪を裏返してセルフレベリングを促す

クリアジェルで厚みを出した後、硬化する前に10秒ほど手のひらを上に向け、爪を裏返してみましょう。重力の力でジェルが自然と爪の中央に集まり、美しいハイポイントが形成されやすくなります。これは「セルフレベリング」というジェルの性質を活かしたテクニックで、表面をなめらかに整える効果も期待できます。

根元と先端は薄くしてフォルムを意識する

美しいぷっくりネイルは、全体のフォルムが重要です。ジェルを塗る際は、爪の根元や先端ギリギリまで塗るのではなく、少しだけスペースを空けるように意識しましょう。特に根元と先端は薄めに仕上げることで、爪が伸びてきても境目が目立ちにくく、横から見たときのシルエットも洗練された印象になります。

 

ぷっくり感を活かした立体アートデザインのやり方

ぷっくりとした厚み出しができるようになったら、それを活かした立体アートにも挑戦してみましょう。

トレンドの水滴ネイル

まるで爪の上に水滴が乗っているかのような、みずみずしいデザインです。アート用の細い筆の先端にクリアジェルを取り、爪の上にポツンと垂らすように置いてライトで硬化させるだけで完成です。

おしゃれなうねうねネイル

波のような曲線が印象的なうねうねネイルは、アート用の細い筆にクリアジェルを少し多めに取って、爪の上にS字や波線を描くように乗せていきます。ジェルが流れやすいので、1本線を描くごとにライトで仮硬化させると、きれいな形を保てます。ミラーパウダーを擦り付けて、立体的なミラーネイルにするのも人気です。

可愛らしい立体フラワーネイル

花びらをぷっくりと立体的に描くデザインなら、細い筆で花びらを1枚ずつ描き、その都度ライトで硬化させていくのがきれいに仕上げるコツです。 まずは十字になるように4枚の花びらを描き、その間に残りの花びらを描き足していくと、バランスが取りやすくなります。

 

正しい知識でぷっくり可愛いジェルネイルを楽しもう

セルフジェルネイルでぷっくり感のある仕上がりを目指すには、ジェルの性質を理解し、正しい手順と少しのコツを実践することが大切です。最初は難しく感じるかもしれませんが、何度か練習するうちに、きっと自分の爪に合ったジェルの量や筆の使い方が分かってくるはずです。今回ご紹介した方法を参考に、サロン級のぷっくりツヤツヤなネイルをセルフで楽しんでください。

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