爪・ネイル 秋から始める、正しいネイルオイルの使い方

11月に入り、過ごしやすい季節になりました。気温の低下とともに気になり始めるのが、爪や肌の乾燥ではないでしょうか。

今回は”爪周りの乾燥”を感じている方へ、正しいネイルオイルの使い方についてご紹介します。

 

ネイルオイルを使うメリット

まずはやはり乾燥対策です。

日々乾きやすい爪先を手軽に保湿できるのがネイルオイルです。特別なネイルケアをせずとも、オイルでこまめに保湿することにより艶やかで潤いのある爪先がかないます。

また、ネイルオイルには香りのついている物が多くあります。リラックスや気分転換としても使え、よい香りは心を癒し、心身のリラックスに欠かせない存在です。

 

ネイルオイルの正しい使い方

これから初めてネイルオイルを使う人も、今までなんとなく使ってた人も、ぜひ以下を参考に実践してみてくださいね。

塗る場所

1.爪の根本(キューティクル)

「甘皮」と呼ばれる部分です。

甘皮はネイルケアをする上で邪魔者扱いされがちですが、外部からの菌の侵入を防いだり、爪を支える(※)という重要な役割があります。

※正確には「爪を支えている後爪郭を保護する」

ネイルオイルで保湿することにより、潤いが補われ健やかな爪の成長を期待できます。

2.爪の横溝

爪の横溝には、一定の水分を保ち、水分バランスを調整する働きがあります。

爪は乾燥すると、この横溝から水分をもらいます。

つまり、この横溝を保湿することが爪の潤いにつながるのです。逆に言えば、横溝が乾燥していると爪も乾燥します。

 

3.爪の裏(ハイポニキウム)

爪の裏をよく見ると、薄い皮膚が爪とくっついているのが見えますか?

ここは爪の下に細菌や異物が侵入するのを防いだり、ネイルベッド(爪と皮膚がくっついているピンクの部分)を支える役割があります。

爪の裏が乾燥すると、爪の隙間に角質やゴミが溜まりやすくなり、それがにおいの原因になったり爪の成長を妨げたりすることも。

爪裏を保湿することで衛生的な爪の維持と、健やかな爪の成長を促します。

塗り方

オイルを爪の根本、または爪の裏に垂らし、潤いを行き渡らせるよう指先で丁寧に馴染ませます。とくに爪の横溝、裏は念入りに。

塗る頻度

ベタベタするほど塗らなくていいので、少量をこまめに塗りましょう。

最低1日2回から始め、徐々に回数を増やしていきます。(職場に着いた9時、ランチの12時、休憩の15時…など、ライフスタイルに合わせて時間を決めるのがおすすめです。)

 

秋から取り入れたいネイルオイルとは

夏の紫外線による乾燥や、日々の手洗い消毒で流れてしまった、皮脂の代わりになるような成分を補うことができるオイル、摩擦刺激から肌を守ってくれるようなバーム系の油分を選ぶといいでしょう。

爪の割れやささくれを防ぎたい方

保湿成分として植物オイルが配合されている製品がおすすめです。

植物オイルとは、アーモンド油、オリーブ果実油など、種子や果実から採れるオイルです。

ビタミンや不飽和脂肪酸(=肌の水分保持やバリア機能を高めてくれる成分)を豊富に含み、肌に柔軟性を与えます。

 

皮膚の硬さやカサカサ感、摩擦刺激を感じる方

これからの季節だと摩擦による静電気や、秋冬も気になる紫外線による乾燥などの外部刺激から皮膚を保護する、石油系オイルがおすすめです。

石油系オイルはミネラルオイルなどの鉱物油、ワックスと呼ばれるものがあります。

肌への浸透はなく、肌表面に油膜を作るタイプの油分です。その油膜により皮膚の水分蒸発を防いだり、外部の摩擦刺激から保護する働きがあります。

 

爪周りの保湿は小さなことですが、指先の美しさを保つのに欠かせません。ぜひこの秋から、毎日の美容習慣にネイルオイルを取り入れてみてくださいね。

 

ライター/江田ももこ

フリーランスネイリスト&スキンケア指導士

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