一般的にジェルネイルの施術前には、ドライケアという甘皮処理を行います。しかし、実はウォーターケアという方法を行うほうがよりしっかりと甘皮を処理することができ、さらに爪そのものをきれいにするのに最適なのだとか。そこで今回は、JNA本部認定講師で数々のネイルケアコンテストで入賞経験のある、ネイルサロン『Felicia』代表の小笠原友紀子さんにウォーターケアの大切さをうかがいました。
爪が乾いた状態で行うドライケアと違い、爪が濡れた状態で甘皮処理を行うウォーターケア。多くのサロンがドライケアを採用するなか、『Felicia』ではジェルネイルをされるお客様のほとんどの方がウォーターケアを選択されると、代表の小笠原さんは話します。
「私はケア・マニキュア・スカルプが主流の時代からネイリストをしているのですが、当時からウォーターケアに力を入れています。ジェルが主流になってからも、しっかりと爪のケアをしないとジェルがきれいに塗れないので、ケアでの土台作りが身についています。とくに新規でいらっしゃるお客様はウォーターケアをご存知ない方が多く、ウォーターケアを採用しているサロンがあまりないと聞き、当時は驚きました。ネイルケアをより広めたいという想いから、現在はネイリスト向けにケアセミナーの開催もしています」(小笠原さん)
ウォーターケアに強みを持つサロンである『Felicia』。爪に悩みを抱えている方も多く来店します。
「サロンにいらっしゃるお客様はケアのあるサロンを探していらっしゃる方や、『爪が薄くなってしまった』など、悩みを抱えている方が多くご来店されます。サロンの方針としてウォーターケアを勧めていることもあり、ジェルネイルをされるお客様のほとんどの方がウォーターケアをオプションでつけられますね。コロナをきっかけにジェルをお休みされたお客様など、ケアだけを受けに来るお客様も一定数いらっしゃいます。また『ハンド&フットケアコース』を受けられる方もいて、日頃の疲れを癒したいというお客様が最近増えているように思いますね。ケアの大切さを知ってもらいたいと、初回はウォーターケアをクーポンという形でサービスさせていただいてます。大体のお客様がウォーターケアのよさを実感してくださり、リピートしてくださいます」(小笠原さん)
サロンで甘皮やケアの大切さ、ケアを続けることのメリットなどをお伝えしていると話す小河原さん。実際にケアを続けると、お客様の爪に変化を感じるといいます。
「爪はケアをするごとにきれいになっていくのですが、半年間毎月通ってくだされば甘皮周りの形なども整い、かなりきれいになります。気持ちの面でもコンプレックスが改善されて、『人前で自信を持って手を出せるようになった!』とおっしゃってくださるお客様もいらっしゃいます。そういったお話をきいて、コンプレックスを解消できるお手伝いが少しでもできてうれしい気持ちになります」(小笠原さん)
ただの甘皮処理ではなく、“育爪”のためにも役立つウォーターケア。爪に悩みを抱えていたり、健康的な爪の状態を維持したいという方は、ぜひ一度ウォーターケアを受けてみてください。
お話をうかがったのは・・・
『Felicia』代表
小笠原友紀子さん
JNA本部認定講師、ネイルサロン衛生管理指導員の資格を持ち、多くのネイルケアコンテストで受賞。2011年、東京・仙川に、ケアに注力したサロン『Felicia』をオープン。サロンワークを中心に、スクール講師、セミナー講師など幅広く活躍している。
https://www.instagram.com/yukiko_ogasawara63/?hl=ja
ライター/澤薫