「爪をきれいに伸ばしたいのに、ちょっとした衝撃で割れたり欠けたりしてしまう……」
「縦線や二枚爪が目立つようになってきた…」
このようなさまざまな爪に関する悩みを持つ女性は少なくありません。爪の悩みを抱えていては、ネイルも思いきり楽しめなくなってしまいますよね。今回は、「爪と栄養」の観点から爪に必要な栄養素を少し紹介していきます。
■爪に必要な栄養はタンパク質だけ?
多くの方はご存知の通り、爪は髪の毛や皮膚と同じように主に「ケラチン」というタンパク質でできています。爪は毎日細胞分裂を繰り返し、個人差はありますが1日に0.1~0.2mmずつ伸びるとされています。常に新しい爪を作る必要があり、そのためには、まずケラチンの材料になるタンパク質をしっかりと摂らなければなりません。タンパク質は体内で、「タンパク質」→「ペプチド」→「アミノ酸」の順番に分解され、アミノ酸から再度ケラチンに合成する際には、ビタミンやミネラルなどの多くの栄養素が関わっています。だからこそ、爪の症状でお悩みの方には、タンパク質の他にもビタミンやミネラルなどバランスのとれた栄養を補う必要があります。
■あまり知られていない注目の栄養素
先述では、ケラチンの合成にはビタミンやミネラルなどの多くの栄養素が関わっていることを簡単にお伝えしました。とくに意識してもらいたい栄養素がビタミンの仲間である「ビオチン」です。爪は、主に爪母(爪の下で爪細胞を生成する組織)によって作られていますが、「ビオチン」は爪母におけるタンパク質の産生を促すビタミンとされています。
海外の学術データである『Nutrition and nail disease(参照:Clinics in Dermatology (2010) 28, 420–425)』の論文には、「爪が白くなる症状」や「ばち状になる爪」、「爪が取れてしまう症状」、「爪がもろくなる症状」などのさまざまな爪の不具合には栄養が関与していることが記載されています。中でも「ビオチン」というビタミンに注目しています。次号では、この「ビオチン」がどのような栄養素であるのかを解説していきます。
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※このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や専門家の見解を推奨および、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません。