爪でわかるあなたの健康状態とは?簡単にできるセルフ健康診断
指先にある爪が欠けていたり、表面がザラザラしていると気になってしまいますよね。実は、体の不調は爪に表れやすく、爪を見れば健康状態がチェックできます。
今回は、爪の様子からわかる体の健康状態について解説します。日々のお手入れ時に、合わせて確認することで、体調の変化に気づけます。
健康な爪ってどんな状態?
健康な爪とは、強度があり表面がなめらかな爪を言います。またうっすらとしたピンク色も良い健康状態を表します。
爪がピンク色をしているのは、爪の下を通る毛細血管が透けて見えているためです。爪は体の末端に位置するため、血流が悪くなると影響を受けやすいのが特徴です。
そのため、不規則な生活を送っていたりバランスの悪い食事をとっていたりすると、体の代謝が低下し、爪の表面や色に異常が現れます。
爪に異常を感じたら、生活習慣を見直してみると良いでしょう。
爪から健康状態をみてみよう
爪は、体の状態を映す鏡とも言われます。日頃から注意して観察することで、いち早く体の不調に気づけるでしょう。
以下では、それぞれの爪の状態別に、不調の原因をご紹介します。
割れやすい爪
二枚爪や爪が割れやすくなるのは、爪の乾燥と外から加わる衝撃が一番の原因です。水仕事をしている人は、食器用洗剤によって爪が乾燥し、二枚爪を引き起こしてしまいます。
その他にも爪が弱くなってしまう原因として、栄養不足や血行不良、ストレスや鉄欠乏貧血などが疑われます。
縦筋がある爪
爪に縦向きの線が入っている人は、ストレスや睡眠不足、過労が原因と考えられます。また加齢にともない血行が悪くなると縦線が入りやすくなります。
横筋がある爪
爪の成長過程で十分な栄養が届いていない場合に、横筋が入ります。ストレスや体調不良が主な原因として考えられますが、発熱や感染症、糖尿病や服用する薬の影響でも横筋が入ることもあります。
横筋の幅は、体調不良を起こしていた期間を表し、筋の深さは不良症状の強さを示すとされています。
反り返った爪
スプーン爪とも呼ばれ、鉄欠乏性貧血や甲状腺の病気が疑われます。鉄分が不足すると、体内の酸素量が低下するため、酸欠をおこします。酸欠により栄養がうまく供給されないと爪が弱くなり、反り返りやすい爪になるのです。
割合的に、女性に発症することが多い症状です。
爪の色を確認しましょう
体に不調が現れると爪の色が変化します。体の状態を知るには、爪の色もこまめにチェックしましょう。
- 薄いピンク色:健康な状態。
- 白っぽい色:鉄欠乏性貧血、低色素性貧血の疑いあり。
- 赤い色:脳血栓、心筋梗塞、糖尿病、多血症、炎症性の腫瘍などの疑いあり。
- 黒っぽい紫色:悪性貧血、肝臓病、腎臓病などの疑いあり。
- 黄色:爪水虫、感染症などの疑いあり。
- 緑色:緑膿菌などの感染症の疑いあり。
まとめ
爪をチェックすることは、日頃の生活習慣を見直すためのキッカケとなります。
適度な睡眠や、バランスの取れた食生活を心がけることで、爪の状態を改善できることもあります。もちろん異常を感じた場合はすぐに医療機関で診察を受けてくださいね。
爪は、外部からの衝撃を受けることでも傷つきます。ハンドクリームやネイル専用のオイルでケアすれば、きれいな爪を保つのに効果的ですよ。