気温がぐっと下がり、本格的に空気が乾燥してきましたね。
空気の乾燥とともに感じるのが、”肌の乾き”です。
実は、”空気の乾燥と肌の乾き”には関係があるのをご存知ですか?
「ハンドクリームをこまめに塗っているのに、肌がカサカサしている」
「化粧水を高保湿タイプに変えたのに、潤いを感じられない」という方は、”部屋が乾燥している”可能性があります。
心当たりがあるかたは、ぜひ以下を参考にしてみてください。
1、肌の乾きを感じる原因
冬から春は、日本中で気温と湿度が低い季節です。
部屋が寒いと、暖房の設定温度を高くしてしまいますよね。
室温が高くなると湿度が下がり、その結果として肌が乾いているように感じます。
また、暖房の温風が直接肌にあたることで、肌や爪、髪、目、喉などの粘膜にも乾きを感じます。
とくに手は、一日に何度も手洗いやアルコール消毒をすることにより、水分が逃げやすい肌状態になっています。
また、爪はもともとあるわずかな水分が蒸散してしまっているので、ささくれや爪の割れ、欠けの原因につながります。
2、肌の水分は移動する?!
「手や爪が乾燥するから、ハンドクリームをたくさんぬりはじめた!」
「顔がすぐ乾燥するから、高保湿の化粧水に変えた!」
「…でも、結局いくら保湿しても潤いキープできない!」
心当たりはありませんか?
それもそのはず。水分は乾いた方へと移動する性質があるのです。
わかりやすい例は、洗濯物の冬の部屋干しです。
湿度の高い梅雨時期に部屋干しをしてもなかなか乾かないのに、湿度が低い冬場は、部屋干しでもあっという間に洗濯物が乾きます。
これは、”洗濯物の水分が乾いた空気中へ移動しているから”です。
肌や爪、髪にも同じことがいえます。
肌をどれだけ保湿しても潤いが感じられないのは、”部屋の空気が乾燥している”可能性があるのです。
3、理想の湿度とキープする方法
– 冬の理想の湿度は50〜60%
室内の湿度は季節によって大きく変わってきますが、冬は50〜60%の湿度を目安に保ちましょう。
ウイルスの活性化を抑え、肌の感覚的にも快適に過ごせる湿度です。
逆に、湿度が40%よりも下がってしまうと、目、鼻、喉など粘膜の乾きを感じます。
風邪をひきやすくなったり、ウイルスに感染しやすくなったり、健康被害がでてきやすくなります。
湿度は高すぎず低すぎず、50〜60%を目指しましょう。
– 湿度をキープする方法
一定の湿度を保つために、加湿器と湿度計を用意しましょう。
冬は、湿度60%を下回ったら加湿器をつけ、60%を上回ったらとめる。
これを繰り返すことで、常に50〜60%の湿度をキープできます。
– 湿度計の必要性
日々お客様とお話ししていると、「加湿器はあるけど湿度計がない」という方が多くいらっしゃいます。
湿度計がないと、”いま部屋の湿度が何%なのか”わかりません。
およそ湿度65%以上になると、ジメジメして不快な気分になったり、カビが発生する原因になったりします。
湿度が低すぎると、前述のとおり爪や肌、粘膜の乾きで、これまた不快な気分になります。
”いまの湿度は何%なのか?”を知ることは、快適な生活を送る上でとっても大切なのです。
今回は、”空気の乾燥と爪や肌の乾きの関係”についてお伝えしました。今年の冬はしっかり乾燥対策をして過ごしていきましょうね。
それではまた。
ライター/江田ももこ
フリーランスネイリスト&スキンケア指導士