セルフネイルを楽しんでいる時、「マニキュアが乾くのを待つ時間」がもどかしいと感じたことはありませんか?せっかくきれいに塗れても、乾く前にうっかり触ってしまい、よれてしまっては台無しです。この記事では、マニキュアが乾く時間の目安から、忙しいあなたのために早く乾かすための具体的な方法、そしてきれいな仕上がりをキープするコツまで、詳しく解説していきます。

マニキュアが乾く時間の目安は?
マニキュアを塗った後、どのくらい待てばよいのでしょうか。実は「乾いた」と感じる状態には2つの段階があります。それぞれの目安時間を知っておくことで、うっかりネイルを台無しにしてしまう失敗を防げます。
表面が乾くまで約約30分〜1時間
マニキュアを塗ってから表面が乾き、指で軽く触れても指紋がつかなくなるまでの時間は、約30分〜1時間が目安です。 この段階では、日常生活の軽い作業であればこなせるようになります。しかし、爪に圧力がかかるとよれや凹みの原因になるため、まだ注意が必要です。特にパソコンのキーボードを強く叩いたり、衣類の着脱で爪を引っ掛けたりしないように気をつけましょう。
完全に固まるまでは約24時間
マニキュアの表面だけでなく、内部まで完全に硬化するには約24時間かかるといわれています。 完全に乾くまでは、お風呂やシャワーなどの水分や、強い衝撃によってネイルがはがれたり、傷がついたりする可能性があります。 ネイルを塗った当日は、水仕事や手先を酷使する作業はできるだけ避けるのが、きれいな状態を長持ちさせる秘訣です。
|
乾燥段階 |
目安時間 |
注意点 |
|---|---|---|
|
表面乾燥 |
約30分〜1時間 |
軽い作業は可能だが、圧力や衝撃に注意が必要 |
|
完全硬化 |
約24時間 |
水分や強い衝撃を避けることで、持ちがよくなる |
今すぐできる!マニキュアを早く乾かす6つの方法
「24時間も待てない!」という方のために、マニキュアを早く乾かすための便利なテクニックを7つ紹介します。身近なものを使ったり、少しの工夫で、乾燥時間をぐっと短縮できます。
|
方法 |
メリット |
注意点 |
|---|---|---|
|
ドライヤーの冷風を当てる |
特別な道具が不要で、手軽に実践できる。 |
温風はマニキュアが溶ける原因になるため必ず冷風で。風が強すぎるとヨレる可能性がある。 |
|
速乾スプレーやオイルを活用する |
吹きかけるだけで乾燥時間を大幅に短縮できる。保湿成分配合のものもある。 |
アイテムを購入するコストがかかる。スプレーの勢いでヨレないように距離を保つ必要がある。 |
|
速乾タイプのトップコートを塗る |
最終工程でツヤを出しながら、全体の乾燥時間を早めることができる。 |
通常のトップコートと同様、厚塗りすると乾きにくくなるため薄く塗る必要がある。 |
|
マニキュアを塗る前に冷蔵庫で冷やす |
液が少し硬くなり塗りやすくなるため、厚塗りを防ぎ、結果的に乾きが早くなる。 |
長時間冷やしすぎると、液が固まってしまいマニキュア自体の劣化につながる。 |
|
速乾性に優れたマニキュアを選ぶ |
塗る段階から乾燥が早いため、時短効果が非常に高い。 |
好みの色や質感が見つからない場合がある。通常のタイプより高価な傾向にある。 |
|
とにかく薄く塗ることを意識する |
最も基本的な方法で、道具もコストも不要。重ね塗りをする際も乾きが早い。 |
ムラになりやすく、均一に塗るには技術が必要。一度で発色しにくい場合は重ね塗りが必要。 |
方法1:ドライヤーの冷風を当てる
最も手軽な方法の一つが、ドライヤーの冷風を当てることです。 マニキュアを塗ってから3〜5分ほど自然乾燥させた後、爪から15〜20cmほど離してドライヤーの冷風をやさしく当てましょう。 風量が強すぎるとよれの原因になるため、弱風に設定するのがポイントです。
方法2:速乾スプレーやオイルを活用する
市販されている速乾スプレーや速乾オイルは、乾燥時間を大幅に短縮できる便利なアイテムです。 トップコートまで塗り終えた後に、爪全体に吹きかけるか、数滴垂らすだけでマニキュアの揮発成分の蒸発を促し、乾燥を早めます。保湿成分が含まれている製品を選べば、爪のケアも同時に行えます。
方法3:速乾タイプのトップコートを塗る
最後の仕上げに使うトップコートを速乾性の高いタイプに変えるだけでも、乾燥時間は大きく変わります。 速乾タイプのマニキュアと組み合わせることで、さらに効果が高まります。ただし、速乾タイプは塗っているそばから乾き始めるため、手早く塗るのがきれいに仕上げるコツです。
方法4:マニキュアを塗る前に冷蔵庫で冷やす
マニキュアのボトルを塗る30分ほど前に冷蔵庫で冷やしておくと、液が少し硬くなり、薄く塗りやすくなります。 厚塗りを防げるため、結果的に乾燥時間を短縮することにつながります。ただし、長時間の冷却や温度変化の繰り返しはマニキュアの劣化を早める可能性があるので注意しましょう。
方法5:速乾性に優れたマニキュアを選ぶ
最近では、速乾性を特徴とするマニキュアが数多く販売されています。 パッケージに「速乾」や「クイックドライ」といった表記があるものを選びましょう。また、一般的にラメやパールが入ったものや、透明感のあるシアーなカラーは、顔料の多いマットなカラーに比べて乾きが早い傾向にあります。
方法6:とにかく薄く塗ることを意識する
最も基本的で重要なのが、マニキュアを一度に厚く塗らず、「薄く均一に塗る」ことです。 量が多いと、その分だけ乾燥に時間がかかります。発色を良くしたい場合は、厚く一度塗りするのではなく、「薄く塗って乾かす」という工程を2回繰り返す方が、結果的に早くきれいに仕上がります。

早くきれいに仕上げるための下準備と塗り方のコツ
乾燥時間を短縮するだけでなく、仕上がりの美しさを左右するのが下準備です。一手間加えるだけで、マニキュアのノリや持ちが格段にアップします。
塗る前に爪の油分をしっかりオフする
爪の表面に油分や汚れが残っていると、マニキュアが弾かれてしまい、ムラの原因になります。 塗る前には、アルコールを含ませたコットンやリムーバーで爪の表面をやさしく拭き取り、油分をしっかりと除去しておきましょう。 このひと手間でマニキュアの密着度が高まり、乾きも早くなります。
ベースコートで爪の凹凸をなくす
ベースコートには、爪の凹凸をなめらかにし、マニキュアの発色を助ける役割があります。 表面が整うと、カラーマニキュアを薄く均一に塗りやすくなり、結果として乾燥時間の短縮につながります。また、色素沈着を防ぎ、爪を保護する効果も期待できるので、なるべくマニキュアを塗る前にはベースコートを使用しましょう。
重ね塗りは一層目が乾いてから
きれいな発色のために重ね塗りをする際は、必ず一層目が完全に乾いてから二層目を塗りましょう。 乾いていない状態で重ねてしまうと、下の層がよれてしまい、全体の乾燥時間も長くなってしまいます。表面を軽く触ってみて、べたつかなくなってから次のステップに進むのが鉄則です。
やってしまいがち?早く乾かしたい時のNG行動
早く乾かしたいという気持ちが、かえって失敗を招いてしまうこともあります。ここでは、ついやってしまいがちなNG行動をまとめました。
ドライヤーの温風を当てる
ドライヤーを使う際は、必ず冷風にしてください。 温風を当ててしまうと、マニキュアに含まれる成分が急激に温められ、気泡が発生する原因になります。 表面がブツブツになってしまい、仕上がりが汚くなるので絶対に避けましょう。
UVライトで固めようとする
ジェルネイルはUVライトで硬化させますが、マニキュアはUVライトを当てても乾きません。 マニキュアは空気中の揮発成分が蒸発することで乾燥するため、光を当てても意味がないのです。 ジェルネイルと混同しないように注意しましょう。
乾く前に厚塗りしてしまう
早く仕上げたいからといって、一度にたっぷりとマニキュアを塗るのは逆効果です。 表面は乾いているように見えても、内部が固まらずに生乾きの状態が長く続いてしまいます。結果的に、よれや傷がつきやすくなるため、「薄く、手早く」を心がけましょう。
これで失敗しない!マニキュアが乾いたか確認する方法
「もう乾いたかな?」と触って確かめたくなる気持ちは分かりますが、指で触るのは指紋がつくリスクがあります。そこで、ネイルを傷つけずに乾燥状態を確認できるスマートな方法を紹介します。
爪同士を軽く合わせてみる
両手の小指の爪など、目立ちにくい指の爪同士をそっと合わせてみましょう。くっつくような感覚がなく、スムーズに離れれば、表面は乾いていると判断できます。ただし、まだ内部はやわらかい可能性があるので、強く押しつけないように注意してください。
髪の毛でそっと触れてみる
清潔な髪の毛を一本、爪の表面にそっと触れさせてみるのもよい方法です。髪の毛が爪にくっつかずにサラリと離れれば、表面はほぼ乾いています。この方法なら、万が一乾いていなくても跡が残りにくいので安心です。

まとめ
マニキュアをきれいに仕上げるには、乾かす時間をきちんと理解し、いくつかのコツを実践することが大切です。表面が乾くのには約1時間、完全に固まるまでは約24時間かかることを念頭に置き、ドライヤーの冷風や速乾アイテムを上手に活用しましょう。今回紹介した方法を取り入れて、セルフネイルをもっと手軽に、そして美しく楽しんでください。


