SNSでも大人気のマグネットネイル。角度を変えるたびにキラキラと輝きが変化する、その幻想的な美しさに惹かれている方も多いのではないでしょうか。「でも、なんだか難しそう…」と感じているかもしれませんが、実はコツさえ掴めばセルフでも簡単におしゃれなマグネットネイルを楽しむことができるのです。
この記事では、マグネットネイルの基本的なやり方から、きれいに仕上げるためのポイント、人気のデザインまで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。
マグネットネイルとは?角度で輝きが変わる不思議な魅力
マグネットネイルとは、鉄粉(磁性粒子)が入った専用のジェルを爪に塗り、硬化する前に磁石を近づけることで模様を作り出すネイルアートのことです。 磁石の力でジェルの中の鉄粉が動き、光の当たり方によって輝きや色の見え方が変わる、奥行きのある独特な質感が生まれます。
まるで宇宙の銀河や宝石のような、吸い込まれるような輝きが最大の魅力です。磁石の当て方次第で、シャープなラインを入れたり、ふんわりとした輝きにしたりと、デザインを自由自在に操れるのも人気の理由です。
セルフで始めるマグネットネイル!まずは必要な道具を揃えよう
マグネットネイルを始めるために、特別な道具がたくさん必要になるわけではありません。基本的なジェルネイルの道具に、マグネットネイル専用のアイテムを2つ加えるだけで準備は完了です。
道具の種類 |
アイテム名 |
役割・ポイント |
---|---|---|
基本のジェルネイル用品 |
LED/UVライト |
ジェルを硬化させるために必須です。 |
ベースジェル |
ジェルの密着を高め、地爪を色素沈着から守ります。 |
|
トップジェル |
ネイルにツヤを出し、デザインを保護して長持ちさせます。 |
|
ジェルクリーナー |
未硬化ジェルの拭き取りや、筆の洗浄に使用します。 |
|
ジェルブラシ |
カラージェルを塗る際に使用します。ポリッシュタイプの場合は不要です。 |
|
マグネットネイル専用品 |
マグネットジェル |
鉄粉が入った専用のカラージェルです。様々な色が販売されています。 |
ネイル用磁石 |
模様を作るための専用の磁石です。スティック型やプレート型などがあります。 |
すでにセルフでジェルネイルをされている方なら、「マグネットジェル」と「ネイル用磁石」を買い足すだけですぐに始められます。初心者の方は、これらの道具がセットになったジェルネイルキットを選ぶと、お得に一式を揃えることができるのでおすすめです。
【基本編】マグネットネイルのやり方4ステップ
道具が揃ったら、いよいよマグネットネイルに挑戦です。ここでは、誰でも簡単にできる基本的なやり方を4つのステップに分けてご紹介します。
手順1:ベースジェルを塗って爪を保護する
まずは下準備です。爪の形や表面を整えたら、ベースジェルを爪全体に均一に塗り、ライトで完全に硬化させます。この工程は、この後のマグネットジェルをきれいに見せるだけでなく、ジェルの持ちをよくし、地爪を保護するために重要です。
手順2:マグネットジェルを均一に塗る
次に、主役のマグネットジェルを塗っていきます。この段階では、まだ磁石は使いません。ボトルの底に鉄粉が沈殿していることがあるので、塗る前によくかき混ぜましょう。 色ムラができないように、爪全体に均一に塗布します。この時点ではまだ硬化しません。
手順3:磁石を当てて模様を作る
いよいよマグネットネイル最大の見せ場です。硬化前のジェルの表面に、ネイル用磁石を近づけます。磁石を近づけたり離したり、角度を変えたりすると、ジェルの中の鉄粉が動き、輝き方が変化するのが分かります。 自分の好きな模様になったら、その状態をキープしたまま素早くライトに入れて硬化させます。
手順4:トップジェルで仕上げて輝きを閉じ込める
デザインが完成したら、仕上げにトップジェルを爪全体にたっぷりと塗ります。ていねいに塗ることで、ぷっくりとしたツヤが出て、マグネットの輝きがさらに引き立ちます。 ライトで完全に硬化させ、未硬化ジェルが残るタイプのものはジェルクリーナーで拭き取れば、美しいマグネットネイルの完成です。
これで失敗しない!マグネットネイルをきれいに仕上げる3つのコツ
基本的なやり方は簡単ですが、ちょっとしたコツを押さえるだけで、仕上がりの美しさが格段にアップします。初心者の方がつまずきやすいポイントと、その解決策をご紹介します。
コツ1:ジェルは少し多めに塗る
マグネットネイルの輝きは、ジェルの中の鉄粉がどれだけしっかり動くかにかかっています。ジェルの量が少ないと、鉄粉の動きが悪くなり、きれいな模様が作りにくくなります。 いつも塗るカラージェルの量よりも、気持ち多めに塗ることを意識してみてください。
コツ2:磁石を当てる距離と時間を意識する
磁石は、爪から1~2cmほど離した位置で操作するのがおすすめです。 近づけすぎるとジェルに触れてしまったり、模様がシャープになりすぎたりします。逆に離しすぎると磁力が届かず、鉄粉がうまく反応しません。また、磁石を当てる時間によっても輝きが変化するので、少しずつ動かしながらベストなポイントを探ってみましょう。
コツ3:模様が決まったらすぐに硬化する
マグネットジェルの中の鉄粉は、硬化するまで流動的な状態です。そのため、せっかくきれいな模様ができても、ライトに入れるまでに時間がかかると、鉄粉が流れてデザインがぼやけてしまいます。 「これだ!」という模様が決まったら、間髪入れずにライトで硬化させるのが成功への一番の近道です。
【応用編】磁石の動かし方で変わる!人気デザイン3選
基本のやり方をマスターしたら、次はデザインのバリエーションを増やしてみましょう。磁石の動かし方を少し変えるだけで、全く違う表情のネイルが作れます。
定番の輝き「キャッツアイネイル」
猫の目のような、一筋のシャープな光が特徴のキャッツアイネイル。 爪に対して斜めに磁石を当て、光のラインを作りたい方向からそっと近づけていくだけで完成します。角度を変えることで、クールにもエレガントにも見せることができる人気のデザインです。
ちゅるんと可愛い「ビー玉ネイル」
爪の中央に光を集め、ビー玉のような奥行きと立体感を出すデザインです。 スティックタイプの磁石の先端を使い、爪のフチをぐるっと一周させるように動かして、鉄粉を中央に集めていきます。ちゅるんとした輝きが、指先を可愛らしく見せてくれます。
上品な指先に「グラデーションネイル」
爪の先端や根元に向かって、ふんわりと光が集まる上品なデザインです。爪先に光を集めたい場合は、爪の根元側から先端に向かって磁石をスッと動かします。 逆に根元に光を集めたい場合は、先端から根元に向かって動かします。指が長くきれいに見える効果も期待できます。
マグネットネイルの人気カラーとデザイン例
マグネットネイルは、選ぶカラーによっても大きく印象が変わります。自分のなりたいイメージに合わせて、お気に入りのカラーを見つけてみてください。
カラー系統 |
印象 |
おすすめシーン |
---|---|---|
ピンク・ベージュ系 |
上品、フェミニン、肌なじみがよい |
オフィス、デート、普段使い |
シルバー・グレー系 |
クール、スタイリッシュ、洗練されている |
モードなファッション、パーティー |
ブルー・グリーン系 |
神秘的、個性的、クールダウン |
特別なイベント、気分転換したいとき |
肌なじみ抜群の「ピンク・ベージュ系」
オフィスネイルとしても活躍する、肌なじみのよいピンクやベージュ系は、指先を自然に美しく見せてくれる万能カラーです。 上品な輝きが、女性らしさを引き立ててくれます。
クールでスタイリッシュな「シルバー・グレー系」
シルバー系のマグネットネイルは、クールで洗練された印象を与えます。 指先全体に塗ればモードな雰囲気に、フレンチネイルなど部分的に取り入れれば、アクセサリーのような輝きを楽しめます。
神秘的な「ブルー・グリーン系」
宇宙や深海を思わせるブルーやグリーン系は、神秘的で個性的な指先を演出します。見る角度によって色味が変わるマグネットネイルの特性と相まって、いつまでも見つめていたくなるような魅力的な仕上がりになります。
マグネットネイルに関するQ&A
最後に、マグネットネイルに関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 普通のジェルに鉄粉を混ぜても作れる?
- 市販されている鉄粉パウダーを使えば、手持ちのクリアジェルやカラージェルに混ぜてオリジナルのマグネットジェルを作ることも可能です。ただし、パウダーの量やジェルの粘度によって仕上がりが変わるため、初心者の方はまず市販の専用マグネットジェルから試してみることをおすすめします。
Q. 磁石はどんなものでも代用できる?
- ネイル専用に作られた磁石が、磁力の強さや持ちやすさの点で最も扱いやすく、きれいな模様を作りやすいです。 文房具などの磁石でも代用は可能ですが、磁力が強すぎたり弱すぎたりして、うまく操作できない場合があります。
Q. デザインに失敗したらどうすればいい?
- 硬化する前であれば、何度でもやり直しが可能です。 模様が気に入らない場合は、もう一度ブラシでジェルの表面を軽く混ぜるように撫でると、鉄粉が均一な状態に戻ります。そこから再度、磁石を当ててデザインを作り直してください。
まとめ
マグネットネイルは、専用のジェルと磁石さえあれば、セルフでも簡単に挑戦できる奥の深いネイルアートです。基本的なやり方といくつかのコツさえ押さえれば、まるでサロンで仕上げたような美しい指先を手に入れることができます。この記事を参考に、あなただけのオリジナルな輝きを放つマグネットネイルをぜひ楽しんでみてください。