ここ数年セルフネイル需要が高まり、ポリッシュ(一般的にマニキュアともいう)の種類が増えました。
ポリッシュは”手軽に塗れて簡単に落とせる”ことがメリットですが、その反面、乾かす時間が必要だったり、塗るのがむずかしいという点も。
プロ用からセルフ向けまで種類は幅広く、特徴も様々。数あるポリッシュの中から自分が塗りやすいポリッシュを見つけるのはむずかしいところです。
今回は、セルフでもきれいにマニキュアを仕上げるためのコツやポリッシュの選び方をご紹介します。
マニキュアがうまく塗れない原因
マニキュアをきれいに仕上げるには”技術的なコツ”も大切ですが、”基礎をしっかりすること”で仕上がりが変わってきます。
まず”うまく塗れない原因”を探し、当てはまる部分がないか確認してみましょう。
ーベースコート、トップコートを塗っていない
「早く塗り終えたい」「ベーストップを塗るのが面倒くさい」「塗っても意味がない気がする」など、心当たりはありませんか?
マニキュアをきれいに仕上げるには、ベースコートとトップコートを使うことが大切です。
ベースコートは爪表面の凹凸をなめらかに整え、カラーの発色をよくする働きがあります。ベースを塗らずにカラーを塗ると、見えない爪の凹凸にポリッシュの液体が溜まり、乾きや発色にムラが出てしまいます。
また、爪への色素沈着を防ぐ効果もあるため、マニキュアを落としたあとも、地爪へ色移りの心配がありません。
トップコートはマニキュアのもちをよくしたり、ツヤを出し、見映えをよくする効果があります。トップコートを塗らないとすぐにカラーが剝げてしまったり、くもってきたりします。
ー液体の量が多すぎる、液体がドロドロしている
一度塗りで発色させようとして、液体をたっぷり爪に塗っていませんか?
多くのポリッシュは、ボトルの見た目の色になるまで二度塗りから三度塗りが必要です。とくに最近流行りの乳白色系やクリアカラーは、薄く何度も重ねてようやく色がわかるまでになります。
一度塗りで完成させようとせず、”薄く重ねる”を意識してみましょう。
また、液体がドロドロになっている場合は、きれいに仕上げるのはとてもむずかしいです。きれいに塗れても乾くまでに相当な時間を要するので、途中で傷をつけてしまうことが多々あります。
ボトルを傾けたときに液体も一緒に流れるくらいの緩さが理想です。
ーハケの大きさが爪に合っていない
爪が小さいのに大きなハケのマニキュアを使っていたり、爪が大きいのに細くて短いハケのマニキュアを使っていると、きれいに仕上げるのはむずかしくなります。
”自分の爪の根本の幅”くらいのハケを意識して使ってみると、塗りやすくなる場合があります
セルフさんへおすすめなマニキュアの塗り方
最後に、基本的なマニキュアの塗り方をお伝えします。
1、爪表面の拭きとり
エタノール、または除光液を染み込ませたコットンで爪表面を拭き取ります。爪に油分や水分がついたままポリッシュを塗ると、乾きが遅くなったり、剥げやすい原因となります。
2、ベースコートを塗る
ベースコートを薄く一度塗りします。このとき、爪のサイドにベースコートがはみ出てしまった場合は爪楊枝で拭いましょう。ベースがはみ出たままだと、このあと塗るカラーもはみ出てしまいます。
3、カラーを塗る
ボトルの口でハケをしごき、片面だけに液体がついている状態にします。
そのまま爪の根本から先端にかけて圧をかけすぎないように、ハケをすべらせます。一度塗り目はムラができても、色がつかないところがあっても問題ありません。
一度塗りが終わったら、ドライヤーの冷風で1分ほど乾かします。
一度塗り目が乾いたら、同じ要領でカラーを二度塗りします。このとき、一度塗り目でムラが出てしまったところから塗りはじめるときれいに仕上がります。
同じように、冷風で1分ほど乾かします。
4、トップコートを塗る
カラーが乾いたら、最後にトップコートを塗ります。
トップコートはカラーよりも少し多めにハケにとり、爪の上で液体だけを引っ張るように塗るのがポイントです。
トップコートのハケと爪がギリギリ当たらないようなイメージで塗ると、きれいに仕上がります。
最後は3分ほど冷風を当てて乾かしましょう。
ポリッシュは表面的に乾いていても、中までしっかり乾くのに数時間かかります。(私の体感ですが、触って傷がつかなくなるまで大体6時間くらいです。)
しっかり乾くまでは、ぶつけたりこすれたりしないように気をつけましょう。
ぜひ実践してみてくださいね。
それでは、また。
ライター/江田ももこ
フリーランスネイリスト&スキンケア指導士