第7回は「MRIの時ネイルはしてもいい?外した方がいい?」についてです。
時々お問い合わせをいただく内容で、みなさんネイルを外すかどうか迷われることが多いようです。
正しく理解して検査を受けるようにしましょう。
「MRIの時ネイルはしてもいいのでしょうか」
結論から言うと、マニキュアやジェルネイルをされている方は、MRI検査を受ける際は、手や足に関わらず全てオフしていくようにしましょう。
実際、ジェルネイルをした方がMRI検査を受けた際に、爪や皮膚の火傷や変色、焦げ臭いなどの事故が国内で発生しています。さらには、ご自身への影響だけでなく、剥がれたネイルの一部が磁力で吸引されMRI機器に吸着すると、故障の原因となります。
そのため、ネイルカラーのうち、特にジェルネイルはMRI検査における禁忌と言われています。
なぜ、ジェルネイルやマニキュアをしたままMRI検査をしてはいけないのか。
それは、いずれも
①カラー成分に金属が使用されていること
②さらにネイルアートでは金属を含むデザインパーツやラメを乗せることがあり、それらに反応し自身の火傷や爪の変色、さらに検査機器へ吸着してしまい機器が故障してしまうということが起こり得るから。
マニキュアだから大丈夫、ネイルアートをしていないから大丈夫というわけではなく、ネイルは全てオフするようにしましょう。
特に、最近人気となっているマグネットネイルは注意が必要です。マグネットネイルとは、ジェルやネイルポリッシュに鉄粉を混ぜ、乾燥前に磁石で鉄粉を動かしてデザインしています。鉄粉はMRI検査で火花を発生させる恐れがあるため、特に注意が必要です。ネイルをオフするのはもちろん、爪に少しでも残らないよう事前に完全に除去するようにしましょう。
では、緊急時などでどうしてもジェルネイルやマニキュアをオフできなかった場合はどうするのでしょう。そう言った場合は、ゴム手袋や専用のミトンを装着することで、発熱や変色のリスクを低減することができ、ネイルを取ることなく撮像することも可能です。しかし、リスクはゼロではありませんので、ネイルをしたままMRI検査をするのは緊急時のみとし、予定されている場合には必ず手も足もオフするようにしましょう。
また、検査を受ける病院によっても、規則が異なってきますので、必ず受診するクリニックや病院に確認するようにしましょう。
お話を伺ったのは
医療法人結城会 ゆうきクリニック
伊東杏理先生
【心斎橋院】〒542-0081 大阪市中央区南船場4-4-3心斎橋東急ビル2F
MRIの時にネイルを外すことは必須のようですね。
一度の検査だからと軽く考えないようにしなければいけないことがよくわかりました。正しく理解してネイルを楽しみたいですね。
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